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青年海外協力隊としてガーナに上陸!


by miduhyo0711wa

気がかりです

今学期は各学校に手作り掲示物を配布しようと思い、
学校が休みの間もオフィスで作りながら、時々来る先生たちに紹介しています。

学校はオープンしたけれど授業はまだ始まらないし、
掲示物も全部の学校分できていないのでオフィスで作っていると、
1人の先生が部屋に入ってきました。
スーパーバイザーに用事があるそうだけど、
今日はワークショップに出かけていて誰もいません。
すると彼女は
「することがないので、教材づくり手伝ってもいい?」と私に声をかけてきました。
私が
「先生ですか?どこの学校??」と聞くと
「ここからとても遠いBoliです」と彼女。一度Boliに行ったことあるけれど確かに遠い。
「じゃ、一緒にたし算のポスターを作りましょう」
と、言って作り始め、その日彼女はずっとオフィスにいました。
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最初は、教材づくりに興味を持ってくれてうれしいと思っていたけれど、
作業をしながら「今日は学校はどうしたんだろう?」という疑問が生まれてきました。
聞いてみると彼女は
「今日は行かない。スーパーバイザーに会ってないから。」
「でも、今日はここにいても彼はこないよ。」と私。
「じゃ、明日も来る。教材も作りたいから。」と彼女。
学校は本当にいいのだろうか?と思いながら「分かった」と返事をしてしまった。
彼女は作った掲示物を自分の学校に貼ると言って持ち帰った。

翌日、彼女は本当に来た。
来るとすぐ私の机の前に座り、教材を作ろうとしたので
「今日はスーパーバイザーいるよ。用事があるんでしょ?」と言うと、
「あとで行く。先に教材作ってから」と彼女。
やっぱりおかしいと思ったので、スーパーバイザーを連れてきて話を聞いてもらった。
スーパーバイザーが「学校は?」と彼女に聞くと
「みづほが教材づくりを手伝いに来いというから学校には行かない。」と彼女。
「え???」と驚く私。
いつも私の教材づくりを見ているスーパーバイザーはすぐに分かったようで、
「みづほがそんなことは言うはずない。」と言ってくれた。

あとでスーパーバイザーから聞いた話によると、
彼女は昨年度Boli小学校で働いていたが、今年はBoli中学校に転任なった。
ただでさえ遠くて大変なのに、学習内容のレベルが上がる中学校に転任したことで
彼女はすごく不安になってしまったとのこと。頭痛が止まらないらしい。
Boli中学校には行きたくないと言う。
どうなるのかと聞くとスーパーバイザーは
「彼女が幼稚園に転任したいと言っているから、幼稚園に行かせる」という返事。
「えぇ??そんなに簡単に配置換えできんの?」とびっくりしてしまった。
「すぐには無理だよ(笑)」とスーパーバイザー。うーん。軽い。

確かに村の学校に勤める先生たちは大変な思いをして毎日通っている。
村に通う先生の不登校の話はよく耳にする。ガーナの大きな課題だと思う。
日本とは違い、へき地勤務だからといって待遇が変わることはない。
なんとかしてあげたいけど、ボランティアの私が人事や待遇についてどうこう言える立場ではない。

来週、彼女がどうするかとても気がかりです。
by miduhyo0711wa | 2010-09-25 19:48